牛王
牛王７号
前号とよく似たデザインとなりましたが、ぐっとボリュームは増しています。2010年5月発行。
今回は、二つの大きな特集を組みました。まず「大逆事件から１００年」。忌まわしき大逆事件の発生から今年(2010年)で100年が経ちます。熊野出身者からは最も多くの犠牲者を出しました。この節目の年に改めて大逆事件を振り返り、大逆事件とは何であったのか，我々は生きにくい今の世をより良く生き抜くためにこの事件から何を教訓として学び得るのか，について、多くの有識者たちの論を重ねつつ検証しようと試みています。
また、本年は熊野大学が創設されて２０年という節目でもあります。「中上健次について」「熊野大学について」「熊野について」と３つのテーマを掲げ、著名な作家をはじめ多数の方々から想いを寄せて頂きました。何気ない短いエッセイの中に、キラリと小さく光るものが隠れています。
| 【特集 大逆事件から100年】 | |
| 概説「大逆事件」 | 松本巌 |
| 秋水と「ふるさとの心」 | 北澤保 |
| 誠之助と「ふるさとの心」 | 辻本雄一 |
| 百年後の大逆事件と路地世界の変容 | 高澤秀次 |
| うちへの弾圧「大逆事件」 | 守安敏司 |
| 大逆事件周辺の人々 | 山崎泰 |
| 高木顕明を復権するとはどういうことか | 訓覇浩 |
| 大石誠之助を支えた熊野のエトスと経済 | 和賀正樹 |
| 付録「中上健次が捉えた大逆事件」 | 中上健次 |
| 【特集 熊野大学創設20年】 | |
| ＜中上健次について＞ | |
| 葬儀からの連想 | 島田雅彦 |
| 中上健次が「アニ」だった | 重松清 |
| 大木雄高 | 唐澤るみ子 | 小林敦子 | 井上星児 | 堰本吉平 |
| 山本隆造 | 田川陽子 | 松本俊治 | 成田清文 | 大内清司 |
| 武田一博 | 助川幸逸郎 | 石谷起人 | 吉永剛志 | 宇佐美幼二 |
| 堀本裕樹 | 青木誠也 | ﾈｲﾄ・ｼﾞｬｯｷ | ｰ | 岡田亨 |
| ＜熊野大学について＞あああああああああ | |
| うつほの楽しみ | 髙屋敷真人 |
| 内面地図 | 円成塔 |
| 熊野 邂逅と再生の地 | ﾓﾌﾞ・ﾉﾘｵ |
| 熊野の空から | 中村文則 |
| ≪師≫としての熊野大学 | 勝浦雄人 |
| ここからあちらへ | 仙田学 |
| 踊りましょう、俺と一緒に | 佐藤康智 |
| 西嶋潮香 | 森本祐司 | 大谷英行 | 岸葉子 | 真野康弘 |
| 岩富士ﾊﾞﾛﾝ | 関根千方 | 小田桐優子 | 菊谷倫彦 | 堀口典子 |
| 八木崎眞 | 上條聡 | 飛騨五郎 | 押尾隆 |
| ＜熊野について＞あああああああああああ | |
| 幻のさんまずし | たなかむつこ |
| 熊野に魅せられて | 林雅彦 |
| 熊野古道 | 寺前俊二 |
| 岩の聖地 | 森本剛史 |
| 世界と熊野、熊野な世界 | 前田塁 |
| 村松加王里 | 石井泰四郎 | 鳥居吉治 | 渡部考 | 佐藤寿晃 |
| 竹内健悟 | 上村康之 | 吉永剛志 | 小坂健一 | 乾口達司 |
| 鈴木しお香 | 高橋敏満 | 山田学 | 松原けい | 嶋田智 |
| 春原麻子 | 新谷恭平 |
| 熊野大学の奇跡 | 東あんず |
| 【小説】あああああああああ | |
| 流れる | 青山真治 |
| 火の彼方へ | 中上紀 |
| てのひら | 荒川和重 |
| 故郷へ | 勝浦雄人 |
| 典獄の蜜柑 | 東輝彦 |
| 【論】 | |
| 30年の対話 | 仙道秀雄 |